
アルバムをあさってみたら去年(2019年)の1月、ロサンゼルス旅行の写真が目に止まったのでその時のことについて何となく書いてみようと思い立った。
学生の頃から近代建築の巨匠ルイスカーンに憧れていて、いつかは彼のプロジェクトを見てみたいと思っていた。だが、毎回海外旅行を計画するとき、だいたいいつもヨーロッパを選択してしまう。好きな建築家は北欧の巨匠エリックグンナールアスプルンド。好きな建物はクラシック。もうヨーロッパしか選択肢にならないこの性格。だけど、この時はルイスカーンをこの身に感じようと決心した。一級建築士の資格を取得した直後というのもあり、現代建築の成り立ちみたいなものに欲求が傾いていたのかもしれない。

ロサンゼルスに5泊してゆったりとした日常を満喫。サンディエゴにあるソーク研究所へはロスから2時間程度。当時、年始にもかかわらず多くの見学者がいたことに驚いたのをよく覚えている。そして、入場時に事前予約が必要な事を知りあたふたしたことも。。。でも事前予約が必要なことを知らない人が多いみたいで、その場でスマホでネット登録している人がいっぱいいたので、一緒に混ざって登録した。今思うとなかなか無茶だったなぁ




実際見て驚いたのは、その保存の良さ。60年近く経っているとは思えないほどの綺麗さ。現代建築とはまた違う綺麗さ。それと、コンクリートをここまで愛しているのかと思わせるほどのディテールへのこだわり。目地の入れ方や雨水処理など、現代でも頭を悩ませるディテールにすごく丁寧に対応している。
カーンのプロジェクトは机上だとスケール感や構成論に目がいきがちだが、実際見ると全く印象が全然違った。いや、実際みることでカーンの建築に対する真摯な姿勢を再認識した、の方が正しい。
当時、コンクリートの奥深さに強く再認識させられたことをよく覚えている。コンクリートは、素材そのものではなく型枠という手順によりその形状を成す。そういう点では木や鉄骨とはまったく異なるアプローチの仕方が重要になる。故にその可能性は無限であり、繊細であり、奥深い。
いつ思い出しても新鮮で壮大で、しかも勉強になるプロジェクト。ソーク研究所はそんな空間で満たされていた。そんな建築を目指したい。
※以下はルイス・カーンに関するオススメ本