ランドスケープ 建築

姿勢を糺したくなる空間-江之浦測候所-

いつかはこんなプロジェクトに関わってみたい。トップの画像はそんなプロジェクトのうちの一つ。小田原市にある小田原文化財団江之浦測候所。

杉本博司氏が設計した広大でかつ繊細なランドスケープは訪れた人々に壮大さと癒しを与える。四季折々の植栽計画は来るたびにその表情を変えて来訪者を楽しませてくれる。

ギャラリーや屋外舞台、茶室もあり、風景に溶け込むそれら建築物の佇まいも美しい。当プロジェクトは周辺やこの地の環境条件に密接に関係しており、日の出から日の入りまでその関係性を楽しめるようになっている。

ギャラリーと庭園、周辺環境が一体的に計画されたその空間は、どこを歩いていてもその様相を楽しめる。要素一つひとつに丁寧向き合っているのがよく分かる。

姿勢を糺したくなる空間。教会や寺院などの宗教建築ではよくそのような空間に出会う。何がその空間性を生み出しているのだろうか。スケール感の違いによる崇高さや壮大さもあるが、ヒューマンスケールとしての親密さや懐かしさもある。形状や素材の組合せなどハード面からのアプローチもあるが、使い方や感じ方など機能面やソフト面でのアプローチも重要。全ては関連しており、その境界面はグラデーションのように連続的である。そしてそのグラデーションの在り方は体験者を非日常へと誘う装置にもなり得る。

✳︎当記事の関連本✳︎

るるぶ箱根 熱海 湯河原 小田原(2020年版) (るるぶ情報版(国内))

ランドスケープの夢

風景にさわる ランドスケープデザインの思考法

思考としてのランドスケープ 地上学への誘い ―歩くこと、見つけること、育てること

石川初 | ランドスケール・ブック ― 地上へのまなざし (現代建築家コンセプト・シリーズ)

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